締め切りを延長しました(2016.09.26)

成人の摂食嚥下障害を対象とした「嚥下調整食学会分類2013(平成25年)」が日本摂食嚥下リハビリテーション学会から発表されました。この分類は、成人の中途障害による摂食嚥下障害者を対象としたものであり、摂食嚥下機能を獲得する段階前の発達期の摂食嚥下障害児(者)を対象とはしておりません。

そのため、発達期嚥下調整食特別委員会は、日本摂食嚥下リハビリテーション学会の医療検討委員会の特別委員会として、2014年6月に発足いたしました。目的は、①発達期の障害児(者)の食事に関して地域や施設で独自に用いている名称を共通言語化することにより、情報の共有化(療育・学校・福祉・家庭など)と発達期における障害児(者)の嚥下調整食の普及・開発に役立てること。②障害像にあった嚥下調整食を提供することで、発達期摂食嚥下障害児(者)が安全に必要量の食事を経口摂取すること。③美味しく安全な食事を通して、障害児(者)の発達成長を促すこと、などを挙げました。

本委員会では、発達期嚥下調整食分類案を作成するにあたり、特別支援学校、重症児施設等502機関にアンケート調査を施行し、各施設等で提供されている食事内容を検討し、主食、副食について分類案を作成いたしました。水分については、今後検討予定となっております。

発達期嚥下調整食分類案は、「発達期摂食嚥下障害児・者のための嚥下調整食分類(PDF)」と「嚥下調整食試案(PDF)」、付表として「離乳食区分と発達期嚥下調整食の関連(PDF)」、展開案図として「主食・副食展開案図(PDF)」の4つの部分で成り立っております。この4つを熟読の上、皆様の率直なご意見をお寄せ頂ければ幸いです。水分ついては今後検討予定であり、また食事の調理方法については今回のパブリックコメントの対象といたしませんので、ご了承お願い致します。

ご意見、ご提案等は学会事務局(FAX:052-848-6569、e-mail:jsdr@fujita-hu.ac.jp )までお送りください。平成28年9月30日 平成28年10月16日(日)締め切りとさせていただきます。

日本摂食嚥下リハビリテーション学会 発達期嚥下調整食特別委員会
浅野一恵、小城明子、鈴木崇之、曽根 翠、弘中祥司、藤谷順子、水上美樹、向井美惠
武原 格(委員長)