理事長あいさつ
理事長就任にあたって
一般社団法人 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
理事長 椿原彰夫

2011年9月の役員改選によって、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会の理事長に就任いたしました椿原彰夫です。本学会は1994年に設立して以来、会員数が毎年増え続け、8,000名を超える大きな学会に成長いたしました。初代理事長の金子芳洋先生、2代目理事長の才藤栄一先生、副理事長の向井美惠先生、名誉理事の千野直一先生が築き上げられた素晴らしい学会を引き継ぐにはあまりに微力非才ですが、全力で務める所存ですので、皆様のご支援とご指導を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
摂食・嚥下障害のリハビリテーションは、どんなに優秀な医療者であっても、その治療をひとりで成し遂げることは不可能です。患者さんに必要な医療を提供するためには、多くの医療者の連携によるチーム医療が不可欠です。そのため、本学会では医師や歯科医師のほかに看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、栄養士、介護福祉士、その他さまざまな職種が加入し、叡智を結集して新しい医療の開発に取り組んでいます。「食べる」ということは、人間にとって最も重要な欲望であり、その機能を改善することは患者さんに大きな喜びを与えることとなります。その反面、誤嚥は生命の危機に直結する重大な問題でもあります。より安全に、より高いQOLの向上を目指すことは、私たち学会員が常に考えるべき重要な課題です。
本学会では既に、学術集会の開催と機関誌の発行に加えて、認定士制度、学会公認セミナーや市民公開講座の開催、e-learningによる学習システム、研究助成制度、診療ガイドラインの策定などのさまざまな事業が軌道に乗っています。今後は、日本各地の隅々にまで行き届いた地域連携の推進普及や、介護保険制度を用いた摂食・嚥下障害者へのサービス、国際協力の推進などの重要な課題に前向きに取り組む必要があると考えております。各種委員会を中心として、新しい活動を積極的に展開して参りたいと存じます。併せて、会員の皆様や市民の方々の力強いご意見を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
