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一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
理事長 植田耕一郎

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会理事長:椿原彰夫

本学会は1994年設立して以来、会員数が毎年増え続け、2015年には11,000人を超える学会に成長いたしました。都内某リハビリテーション専門病院で、全国初の本分野における研究会として産声を上げたときは、用意していた100名収容の講堂を急遽理学療法室に変更し、器材を隅に寄せて200ほどのパイプ椅子を並べましたが、その会場も立ち見がでるほどに満杯になりました。今思い起こせば、「その後」を予測させていた事態でした。

初代理事長の金子芳洋先生、2代目理事長の才藤栄一先生、3代目理事長の椿原彰夫先生、名誉会員の先生方をはじめとする先人が築き上げられた本学会を引き継ぎ、微力ながら4代目として学会発展のために精一杯務めて参ります。

本学会は、既に学術集会の開催と機関誌の発行に加えて、認定士制度、認定士単位セミナーや市民公開講座の開催、e-learningによる学習システム、研究助成金制度、診療ガイドラインの策定など、さまざまな事業が軌道にのっております。

摂食嚥下リハビリテーションの分野は、アジア、欧州、米国など海外においてもその必要性が年々高まりをみせています。規模と多職種恊働の構図は、本学会がどの国をもしのぐこととなり、世界をリードする立場にあります。この点は、本学会が築いてきた実績を、求められる国に対して情報発信し、相互の交流をはかりながら国際学会開催を模索しているところです。

「摂食嚥下リハビリテーション分野の臨床と研究の発展のために根本の理念を認識し、木を見て森を見ずにならぬよう協力していくことが必要でしょう。」と本学会誌第1巻第1号の巻頭言に、初代理事長の金子氏が記していますことは、これからの時代も決して変わることはありません。技術革新は、揺るぎのない方向性をもった理念構築の議論なくしては成り立たないもの、また一時一器官の所見のみでその人の全てを決め込んでしまうことは慎むべきであるとの教えは学会の根幹をなすものと信じています。

生きることはepisodeの積み重ね。統計的数値をもってしても“個”を前にしたときは、数値とは別に向き合わなくてはならないはずです。歴代三代の理事長が成し遂げたホップ・ステップ・ジャンプを基調に、歩幅は小さいかもしれませんが1万人の会員が、各々の足底に一歩の感触が得られるような歩みを続けていきたいと思います。

21世紀の扉が開き切って共に歩み出す、会員皆様のご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。